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プロバイダー通報とは?
プロバイダー通報とは、インターネット上で自身の権利を侵害する行為が発生した場合に、
被害者本人または代理人がプロバイダーに対して削除を依頼できる制度です。
また、SNS・掲示板・ブログコメントなどで発生する誹謗中傷や名誉毀損などの書き込みも削除対象に含まれます。
インターネット上には匿名で書き込める場所が多く、悪質な投稿は後を絶ちません。
さらに、投稿者の特定が難しいため、個人だけで対応するには限界があります。
そのような場合に役立つのがプロバイダー通報です。サイト管理者や通信事業者に削除依頼・情報開示請求を行うことで、自分を守るための一歩を踏み出すことができます。
プロバイダー通報の対象になるケース
(1)誹謗中傷・名誉毀損の書き込み
・SNSで「○○は犯罪者だ」と虚偽の投稿をされた
・掲示板で個人の悪口やデマを書かれた
・実名を出され、人格を否定するような言葉を書かれた
このような名誉を傷つける投稿は削除依頼の対象になります。
(2)プライバシー侵害
・住所や電話番号を勝手に公開された
・顔写真を無断でネットに掲載された
・職場や学校名を特定される投稿がされた
これは重大なプライバシー侵害であり、放置すると二次被害につながります。
(3)著作権侵害
・自分が撮影した写真を無断で利用された
・記事を丸ごとコピーされ投稿された
・動画・音声を勝手に転載された
著作物の不正利用もプロバイダー通報の対象です。
(4)営業妨害や風評被害
・店舗名を挙げて虚偽の悪評を書かれる
・事業者の信用を損なう投稿をされる
・SNSで根拠のない批判を拡散された
ビジネスに影響する投稿も、削除や開示請求の対象になります。
プロバイダー通報の流れ
1. 証拠を保存する
削除依頼のためには証拠が必須です。
投稿内容のスクショ、URL、投稿日時などを記録しましょう。
2. 運営者へ削除依頼を行う
まずは書き込みが掲載されているサイト・SNSの運営者へ依頼します。
多くのサービスには「通報フォーム」や「問い合わせ窓口」が用意されています。
3. プロバイダーへ通報する
運営者が対応しない場合、プロバイダーに対して削除依頼や情報開示請求が可能です。
プロバイダー責任制限法に基づいて削除判断が行われます。
4. 必要に応じて専門家に相談する
悪質なケースでは、弁護士や専門調査会社へ相談するのが有効です。
個人では特定できない投稿者の情報開示も、専門家であれば手続き可能な場合があります。
プロバイダー通報が必要な理由
インターネットは便利な反面、匿名性が高いため悪意のある書き込みが増えやすい環境です。
特に以下の理由から、専門家やプロバイダーへの依頼が重要になります。
理由1:投稿者の特定が困難
個人でIPアドレスや発信者情報を特定することは不可能です。
専門の手続きが必要になります。
理由2:放置すると被害が拡大する
誹謗中傷は拡散されやすく、一度広まると完全な回収が困難になります。
早期の削除依頼が肝心です。
理由3:精神的ダメージが大きい
誹謗中傷で心を痛めてしまう人は少なくありません。
一人で抱え込まず、専門窓口に相談することが大切です。
プロバイダー通報時の注意点
- 感情的にならず、冷静に事実をまとめて伝える
- 証拠を確実に保存しておく(スクショ・URL)
- 削除基準はサービスによって異なる
- 誹謗中傷が明白でも、対応に時間がかかる場合がある
困ったら専門家やプロバイダーに相談を
プロバイダー通報は、ネット上のトラブルから自分を守るための強力な手段です。
しかし、制度や法律が関わるため、個人で判断すると難しい場合もあります。
確実に解決したいなら、プロバイダーや弁護士・専門業者に相談するのが最も安全で確実です。
あなたの権利は法律で守られています。遠慮せずに相談しましょう。
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