プロバイダー乗り換えの様々な方法を紹介します。大まかに3つのパターンがあります。


著者:プロバイダー乗り換えアドバイザー、梅本清志

プロバイダーを乗り換えしたいとお考えの方へ、具体的な方法についてアドバイスをお届けします。

プロバイダーの乗り換えには、同じ回線を利用した乗り換え、他社の回線を利用した乗り換え、新規で申し込む場合の3つの方法があります。

まず、同じ回線を利用した乗り換えでは「転用」や「事業者変更」が該当します。

転用は、フレッツ光などの回線を利用している場合に、別のプロバイダーに乗り換えする際の方法です。この場合、契約している回線そのものは引き続き利用しますが、サービス内容やサポートが異なるプロバイダーに切り替わります。

事業者変更は、光コラボレーションモデルの回線を利用している場合に、別のプロバイダーに乗り換えする手続きです。この場合も、基本的な回線はそのままで、プロバイダーのみを切り替える形となります。

次に、他社回線を利用した乗り換えでは、例えば光回線からケーブルテレビのインターネットやモバイル回線に切り替える場合など、異なるインフラを利用する場合に適用されます。この場合、現在利用している回線を解約し、新しい回線の工事や設定が必要になります。

最後に、新規で申し込む場合は、これまでインターネットサービスを利用していない場合や、引っ越しなどにより新しい住所で新たに契約をする場合の手続きです。

選択する方法によって、工事の有無、初期費用、設定手順などが異なりますので、事前にしっかりと確認することが重要です。

参考https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1037012815

初めてプロバイダのみを乗り換えする


プロバイダー乗り換えとは、NTT東日本およびNTT西日本が提供するフレッツ光の回線を利用しながら、プロバイダー業者のみを切り替える手続きのことを指します。

フレッツ光では、インターネット接続を提供する際にNTT自体がプロバイダーサービスを提供することはなく、回線契約とプロバイダー契約が別々に管理されます。

これは、NTTがインターネットサービスを独占的に提供することを防ぐための規制が背景にあります。

フレッツ光を利用する際、ユーザーはNTTに対して回線料金を支払い、別途プロバイダーに対してインターネット接続サービスの料金を支払う必要があります。

この仕組みのため、以前はプロバイダー乗り換え時に異なる業者への支払いの管理が煩雑だと感じるケースが多く見られました。

しかし近年では光コラボレーションモデルが普及し、回線とプロバイダーをセットで提供するプランが増加。これにより、利用者の管理負担が大幅に軽減されています。

詳しくはこちらプロバイダーを変えたらすること

参考プロバイダー乗り換えに関する調査結果

初めて同じ回線同士での乗り換え

同じ回線同士で初めてプロバイダーを乗り換えする場合、「転用による乗り換え」と「事業者変更による乗り換え」の2つの手続きが考えられます。

まず、転用による乗り換えは、NTTのフレッツ光回線を利用しているユーザーが、光コラボレーションモデルのサービスに移行する際の手続きです。

光コラボレーションモデルとは、NTTのフレッツ光回線を利用しながら、他のプロバイダーや通信事業者が一括して回線とインターネットサービスを提供する仕組みです。

転用を行う場合、NTTフレッツ光から光コラボへの移行手続きが必要ですが、回線自体はそのまま使用されるため、新たな工事は不要で、比較的簡単にプロバイダーの乗り換えが可能です。

一方、事業者変更による乗り換えは、すでに光コラボレーションモデルを利用しているユーザーが、同じ光コラボ回線を利用しつつ別のプロバイダーや通信事業者に乗り換えする際の手続きです。

この場合も、基本的に回線は変わらず、工事なども不要です。事業者変更のメリットは、乗り換え先のプロバイダーによっては、キャンペーンや割引が適用されることがある点です。

また、事業者変更の際は、ユーザーは事業者変更承諾番号を取得し、新しいプロバイダーにその番号を伝えることでスムーズに移行できます。

同じ回線を使用するため、回線速度や品質は変わらず、プロバイダーのサービスや料金プランのみが変わるため、乗り換えに伴う利便性が高いとされています。

プロバイダー乗り換えを検討する際には、自分の使用状況やニーズに合わせて、転用または事業者変更のどちらが最適かを判断することが重要です。

転用で申し込み


2015年2月より光コラボレーションがスタートし、NTT東日本・西日本が提供していた光回線「フレッツ光」を転用して他社光コラボ事業者へ乗り換えすることが可能になりました。

同じフレッツ光回線であっても、他社事業者へフレッツ光を貸し出すことを「転用」と呼びます。そのため、NTTフレッツ光から光コラボやドコモ光へ乗り換えすることを転用というのです。転用を行うことで得られるメリットも多くあります。

例えば、これまでは回線料金とプロバイダー料金を分けて支払っていた場合がほとんどですが、転用によりこれらをまとめることで料金が安くなることがあります。

さらに詳しく知りたい方はこちら転用で申し込む手順と方法について

参考転用に関する調査結果/NTTコム

事業者変更で申し込み


2019年7月より事業者変更がスタートしました。これにより、これまで光コラボやドコモ光などフレッツ光回線を利用していた方々が他社プロバイダーへ乗り換えすることが可能になりました。

それまでは、事業者が異なっていても使用している回線は同じフレッツ光であるにもかかわらず、プロバイダーの乗り換えが困難でした。しかし、事業者変更の仕組みが整ったことで、他社事業者への乗り換えが簡単になりました。

事業者変更を利用することで、以前は工事が必要だった乗り換え手続きも工事不要で行えるようになり、手続きが非常に簡単になるというメリットがあります。

さらに詳しく知りたい方はこちら事業者変更で申し込む手順と方法について

参考事業者変更に関する調査/MMRI

初めての他社での光回線の乗り換え


これは例えば、auひかりから光コラボレーションでのプロバイダー乗り換えを指します。この場合は、完全に撤去工事を行った後、新規の回線工事が必要となります。

同じ光回線であるにもかかわらず、なぜ撤去が必要で、回線工事を繰り返すのか疑問に思うかもしれません。これは、スマホを乗り換えする場合と似ています。同じスマホを利用していても、新しい通信サービスを利用するためには初期設定が必要になりますよね。それと同じように、回線やプロバイダーが異なる場合は、新しい設定や工事が必要になるのです。

回線が別会社であり、さらにプロバイダーも異なる場合は、インターネットの設定をやり直す必要があり、回線の工事も再度行う必要があります。このような場合は新規契約として扱われます。

さらに詳しく知りたい方はこちら新規で申し込む手順と方法について

参考光回線乗り換えに関する調査結果/MMD

まとめ

方法には3つありました。「プロバイダのみを乗り換えする」「同じ回線同士で乗り換えする」「他社での光回線の乗り換え」ですが、それぞれどういうものか理解した上でプロバイダー乗り換えを行ってください。

Q.回線工事は必要なのですか?

A.回線工事は必要な場合と必要としない場合があります。NTTフレッツ光内でのプロバイダー乗り換えの場合は、回線工事は必要ありません。

但し、その場合でも無料でインターネットの切り替えは出来ません。事務手数料として3,000円が必要となるので注意が必要です。

回線工事が必要な場合は、光回線サービスの新規導入の場合です。その場合は、工事費が発生しますので注意が必要です。

フレッツ光:22,000円

光コラボレーション:22,000円

ドコモ光:22,000円

auひかり:41,250円

NURO光:44,000円

詳しくはこちら光回線工事について体験談

参考光回線乗り換えに関する調査

回線工事にはNTTフレッツ光内の場合のプロバイダのみ乗り換えの場合は必要がありませんが、フレッツ光以外の回線の場合は工事が必要となります。

方法は3つあります。「新規工事」「転用」「事業者変更」です。転用と事業者変更はそれぞれ承諾番号を発行する必要があります。

詳しくはこちらプロバイダー乗り換えTOPに戻る


参考プロバイダー乗り換えをしたが安くならなかった