著者:梅本清志

コンピューターウィルスの感染経路とは?!

私たちが普段使っているパソコンやスマートフォン。見た目は安全に使えていても、実はウィルス感染のリスクは常に存在しています。
では、いったいコンピューターウィルスはどんな経路で侵入してくるのでしょうか?
この記事では、代表的な感染経路と、予防のポイントについて詳しく解説します。

主な感染経路①:メールの添付ファイルやリンク

最も古くからある感染経路のひとつが「メール」です。特に注意すべきは、知らない送信者から届くメールや、取引先を装った偽メール。
ウィルスは、添付ファイル(Word・Excel・PDFなど)に仕込まれていたり、本文中のリンク先から自動的にダウンロードされるケースもあります。
最近では、「請求書の確認」「荷物の不在通知」など、巧妙に偽装されたメールが増えており、開いてしまうとマルウェアが自動で動作することもあります。

対策ポイント

  • 知らない送信者からのメールは開かない。
  • 添付ファイルは開く前にウィルススキャンを実行。
  • 本文中のリンクは安易にクリックしない。

主な感染経路②:ウェブサイトの閲覧

一見普通のサイトに見えても、悪意のあるコードが埋め込まれているケースがあります。
特に、違法ダウンロードサイトや無料動画サイト、アダルトサイトなどでは、広告やリンクをクリックするだけで感染する「ドライブバイダウンロード」と呼ばれる手口が使われています。
また、正規のサイトがハッキングされ、気づかないうちにウィルスを配布してしまっている場合もあります。

対策ポイント

  • 信頼できるサイト以外はアクセスしない。
  • ブラウザやプラグイン(Java・Flashなど)を常に最新状態に保つ。
  • セキュリティソフトの「Web保護機能」を有効にしておく。

主な感染経路③:USBメモリや外部デバイス

意外に多いのが「USBメモリ」などの外部デバイス経由の感染です。
特にオフィスなどで他人のUSBを共有したり、ネットカフェや学校のパソコンで使ったUSBを自宅PCに差すと、ウィルスが自動実行される場合があります。
USBの中に「autorun.inf」というファイルが含まれている場合、それが感染のきっかけになることもあります。

対策ポイント

  • 他人のUSBメモリは不用意に使用しない。
  • 使用前に必ずウィルススキャンを行う。
  • 自動実行(オートラン)機能をオフに設定する。

主な感染経路④:ソフトウェアのインストール

無料ソフトやツールをダウンロードしてインストールする際にも注意が必要です。
中には便利そうに見えて、裏でスパイウェアやアドウェアを同時にインストールしてしまうケースがあります。
特に「海外の無料ソフトサイト」「非公式の配布サイト」からのダウンロードは危険です。
また、正規のソフトでも古いバージョンを使っていると、脆弱性(セキュリティの穴)を突かれることがあります。

対策ポイント

  • 公式サイト以外からのダウンロードは避ける。
  • インストール時は「カスタム設定」で余計なソフトが入らないか確認。
  • 常に最新版を利用し、更新通知は無視しない。

主な感染経路⑤:ネットワーク共有・リモート接続

社内ネットワークやリモートデスクトップ接続を利用している場合、1台の感染が他の端末へ拡散するリスクがあります。
また、リモートアクセスツール(RAT)を悪用して外部から侵入されるケースもあり、感染後は情報漏えいや乗っ取りの危険があります。

対策ポイント

  • パスワードは複雑で長いものを設定。
  • ネットワーク共有は必要なときだけ有効化。
  • 不審なリモート接続要求は即座に拒否する。

感染を防ぐための基本対策

ウィルス感染を完全に防ぐのは難しいですが、以下の基本を守ることで大幅にリスクを減らせます。

  • 信頼できるセキュリティソフトを常駐させる。
  • Windows Updateやアプリの更新を怠らない。
  • バックアップを定期的に取っておく。
  • 不審なファイルやサイトにアクセスしない「習慣」を持つ。

まとめ:感染経路を知ることが最大の防御

コンピューターウィルスは、メール・サイト・USB・ソフト・ネットワークなど、あらゆる経路から侵入してきます。
そのため「自分は大丈夫」と思わず、常に最新の情報と対策を意識することが大切です。
感染経路を理解し、日常的にセキュリティ意識を高めることが、最も確実な防御策になります。

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