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「Tier1プロバイダーって何?実は僕も昔、勘違いしてました…」
ある日、ネットに詳しいふりをしていた僕が、職場の飲み会で「Tier1プロバイダーって、やっぱ最強なんでしょ?」とドヤ顔で言い放ったときのこと——。
周囲が微妙な空気に包まれ、隣にいた後輩が一言。「Tier1って、法人とかISP向けじゃないんですか?うちで使う意味あります?」
……顔から火が出るほど恥ずかしかった。
Tier1プロバイダーとは?
「Tier1プロバイダー」とは、インターネットの“頂点”に君臨するプロバイダーで、世界中のネットワークと対等なピアリングを行っており、他の回線事業者からトランジット(上位回線)を購入せずに全世界へアクセスできる存在です。
- どこともトランジット契約をしていない
- 大手ISPや企業に回線を「売る」立場
- ネットの根幹を支えている「バックボーンの主」
Tier1に分類されるのは世界でも10数社のみで、日本の多くのISPはTier2やTier3に該当します。
日本のTier1プロバイダーは?
日本国内でTier1プロバイダーに相当する、もしくはTier1とピア関係にある大手キャリアには以下のような企業があります。
- NTTコミュニケーションズ(OCN) – 日本最大級のバックボーンを保有
- IIJ(インターネットイニシアティブ) – 法人やISP向けの高速回線を提供
- KDDI – 国際通信の分野でTier1クラスのインフラを持つ
- SoftBank(BBIX) – 国際ピアリングを活用した高速経路
厳密には「完全なTier1」ではないものの、これらの企業はTier1相当の接続性や大規模なピアリングを確保しており、国内インターネットの大動脈を担っています。
家庭用ネット回線には関係ある?
結論から言えば、Tier1プロバイダーは個人が直接契約する対象ではありません。個人向けのISPは、これらTier1やTier2の事業者から回線を借りてサービスを提供している構造です。
なので、「速い回線が欲しいからTier1と契約したい!」というのは現実的ではありません。
でも、回線の質に影響はある?
実際のところ、あなたが契約しているISPがどれだけTier1に「近い」位置にいるか(例:直接接続 or 中間業者を挟まないか)は、通信速度や安定性に影響します。
たとえばIIJ系のプロバイダーや、KDDI直系のプロバイダーは、バックボーンに強みがあるため、速度や安定性が高いと言われることも。
参考リンク:Yahoo!知恵袋の質問
今回のテーマは、以下のYahoo!知恵袋の質問からヒントを得ました。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10297920995
あるあるエピソード:ネットオタクのプライド崩壊
僕の知人A君は、ちょっとしたネットオタク。「俺、Tier1の回線引きたいわ~」とか言ってたけど、実際にはADSLを使ってた。周りから「Tier1の意味わかってる?」と突っ込まれて、顔真っ赤。
結局、「回線の速さ=Tier1」だと思い込んでただけ。今では「光回線のプロバイダー選び」の話題になると黙るようになった。
まとめ:Tier1プロバイダーは『裏方の神様』
Tier1プロバイダーは、いわばインターネットの「上流社会」。私たち一般ユーザーは、Tier1→Tier2→Tier3と流れてきた回線の末端を使っているに過ぎません。
「回線速度を上げたい」「安定したプロバイダーを選びたい」なら、Tier1に近いプロバイダー(例:IIJmioやOCNなど)を選ぶのは一つの手段です。
ただし、Tier1そのものと契約する必要はありません。むしろ、自分のエリアで安定していて、IPv6やIPoEに対応したプロバイダーを選ぶ方が、体感速度は向上します。
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