著者:梅本清志

過去のWebサイトを調べるにはどうしたらいい?

「昔のあのサイト、どんなデザインだったかな?」「削除されたページをもう一度見たい」そんな時に役立つのが、インターネット上に存在する「過去のWebサイトを閲覧できるツール」です。

実は、無料で簡単に過去のWebサイトを調べる方法があります。それが「Wayback Machine(ウェイバックマシン)」です。この記事では、使い方や注意点、他の確認方法もあわせて詳しく紹介します。

過去のWebサイトを調べるなら「Wayback Machine」

Wayback Machineとは?

「Wayback Machine(ウェイバックマシン)」は、Internet Archive(インターネットアーカイブ)が運営する無料サービスです。世界中のWebページを自動的に保存しており、過去に存在したWebサイトのスナップショット(保存画像)を閲覧することができます。

つまり、あなたがもう削除してしまったブログや、閉鎖された会社サイトの内容を過去の状態で確認できるのです。

Wayback Machineの使い方

使い方はとてもシンプルです。以下の手順で誰でもすぐに確認できます。

  1. Wayback Machine(https://web.archive.org/)にアクセスします。
  2. 検索ボックスに「調べたいWebサイトのURL」を入力して、Enterキーを押します。
  3. 過去に保存されている日付がカレンダー形式で表示されます。
  4. 見たい日付をクリックすると、その時点のWebサイトが表示されます。

たとえば、企業の公式サイトの過去デザイン、古いブログ記事、通販ページの価格表示など、様々な情報を確認できます。

どんな時に役立つの?

Wayback Machineは、個人利用からビジネスまで幅広く活用されています。以下のようなケースで特に便利です。

  • ① 削除された情報を確認したいとき
    以前に存在していたが現在は削除された記事やページを再び確認することができます。
  • ② Webサイトのリニューアル前のデザインを見たいとき
    企業サイトのデザインや構成をリニューアル前後で比較できます。
  • ③ 競合サイトの過去の内容を研究したいとき
    SEO担当者やマーケティング担当者が、ライバルサイトの過去のコンテンツを分析するのに活用できます。
  • ④ 自分のブログやサイトのバックアップ代わりに
    自動的に保存されていることがあるため、思い出や資料としても利用価値があります。

過去のWebサイトを調べる際の注意点

便利なWayback Machineですが、いくつかの注意点もあります。

  • すべてのページが保存されているわけではない
    クロールされていないページや、robots.txtでブロックされているページは保存されません。
  • 画像やスクリプトが正しく表示されないことがある
    特に古いページは、一部の画像やリンク先が欠けている場合があります。
  • 著作権やプライバシーに配慮が必要
    保存された内容を無断転載するのは避け、あくまで閲覧や調査目的で利用しましょう。

他にもある!過去のWebサイトを調べる方法

Wayback Machine以外にも、以下のような方法でWebサイトの過去を確認できます。

1.Googleキャッシュを利用する

Google検索結果に「キャッシュ」というリンクが表示されることがあります。クリックすると、Googleが最後に保存した状態のページを閲覧できます。
ただし保存期間が短いため、数週間前程度のデータしか見られません。

2.国立国会図書館の「インターネット資料収集保存事業(WARP)」

日本国内の政府機関・自治体・大学などのWebサイトは、国立国会図書館が公式にアーカイブしています。研究目的や公的資料の確認に便利です。

3.独自に保存しておく

もし自分のサイトを長期的に記録しておきたい場合は、「HTTrack」などのサイト保存ソフトや「スクリーンショット」機能で定期的に記録しておくのもおすすめです。

まとめ:過去のWebサイトは意外と簡単に見られる!

過去のWebサイトを調べる方法として最も手軽で有名なのが「Wayback Machine」です。無料で利用でき、URLさえわかれば数年前のサイトも閲覧できます。

思い出のホームページを懐かしむのも良し、競合分析に活用するのも良し。インターネットの歴史をたどる感覚で、一度試してみてください。

アクセスはこちら → https://web.archive.org/

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