著者:梅本清志

IPv6とは?

IPv6とは、インターネットプロトコル(IP)のバージョン6の略で、インターネット通信の基本的なルールです。IPv4の後継として開発され、IPアドレスの枯渇問題を解決するために登場しました。

参考:https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/hb_v6option_ipv6-system.html

IPv6の主な特徴

IPアドレスの拡張

IPv4の32ビットに対し、IPv6は128ビットのアドレスを使用。約340澗(かん)個という膨大な数のIPアドレスを提供し、アドレス枯渇問題を根本から解決します。

IPoEによる高速通信

従来のPPPoE方式に加え、IPv6ではIPoE(IP over Ethernet)方式が利用可能です。これにより、回線の混雑を回避し、高速かつ安定した通信が実現します。

セキュリティの強化

IPv6にはIPsecというセキュリティ機能が標準搭載されており、通信内容の暗号化や認証により、安全性が向上します。

IPv6のメリット

  • IPアドレスの枯渇問題を解決
  • IPoEによる高速・安定通信
  • IPsec標準搭載によるセキュリティ向上
  • PPPoEのような複雑な設定不要で簡単接続
  • 新しい端末でも再設定不要で接続可能(※参考:フレッツ光チエネッタ

IPv6のデメリット

  • IPv4との互換性が完全ではないため、一部のWebサイトが非対応
  • 移行に際してルーターの交換や設定変更が必要な場合がある

IPv6の利用状況

日本国内ではIPv6対応プロバイダーやWebサイトが増えており、普及が進んでいます。しかし、IPv4との完全移行には時間がかかるため、現状では両方に対応した「デュアルスタック」環境が主流です。

IPv6の接続方式

PPPoE方式

従来の認証方式で、ユーザー名とパスワードを用いた接続が必要です。混雑しやすく、通信速度が低下することも。

IPoE方式

IPv6で利用できる新しい接続方式で、認証不要・高速・安定が特徴。設定も簡単で、すぐに使えます。

IPv4 over IPv6

IPv6接続をベースに、IPv4の通信を実現する技術。IPv6環境でもIPv4サイトへのアクセスが可能になります。

IPv6対応の確認方法

お使いのプロバイダーやルーターの管理画面、またはプロバイダー公式サイトでIPv6対応状況を確認できます。

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