著者:梅本清志

プロバイダ変更、ルーターはそのまま使える?賢い乗り換えの裏ワザと落とし穴

「プロバイダを変えたら、ルーターも買い替えなきゃいけないの?」

インターネットの乗り換えを考えたとき、誰もが一度は抱く疑問ではないでしょうか。特に、今のルーターに愛着があったり、設定が面倒だと感じたりする方にとっては、死活問題ですよね。

参考乗り換えた時、ルーターそのままでも切り替わる?!

ある夏の日の、とある家族の物語

夏休み真っ只中のとある日、田中家のリビングでは、いつになく熱い議論が交わされていました。

「パパ、今のインターネット、なんか遅くない?」

小学5年生の娘、さくらがゲームに夢中になりながら不満そうにつぶやきます。夫の健太は、最近在宅勤務が増えたこともあり、確かにインターネットの速度に不満を感じていました。

「よし、じゃあプロバイダ、見直してみるか!」

健太の一言で、田中家のインターネット乗り換えプロジェクトが始動しました。数日後、健太は新しいプロバイダを見つけ、さっそく契約を決めました。

「これで速くなるぞ!」

意気揚々と家族に報告する健太。しかし、妻の美咲がふと疑問を投げかけました。

「ねぇ、今のルーターって、そのまま使えるの?また設定し直すの面倒なんだけど…」

健太はハッとしました。すっかりルーターのことは頭になかったのです。

「大丈夫だろう!だって、ルーターってどれも同じようなもんだろ?」

根拠のない自信で答える健太でしたが、内心は不安でいっぱいでした。

プロバイダ変更とルーターの真実

新しいプロバイダから開通の連絡が入り、いよいよ切り替えの日。健太はドキドキしながらルーターの電源を入れ直しました。しかし、何度やってもインターネットに繋がりません。

「あれ?おかしいな…」

冷や汗が流れ落ちます。さくらはゲームができず、イライラし始め、美咲は呆れた顔で健太を見ています。

「まさか…ルーターが対応してないとか?」

慌てて新しいプロバイダのサポートセンターに電話しました。そこで健太が聞いたのは、耳を疑うような言葉でした。

「お客様のルーターは、当社の接続方式に対応しておりません。新しいルーターをご購入いただくか、レンタルをご利用ください。」

ガーン!健太はショックで膝から崩れ落ちそうになりました。

実は、プロバイダによっては、PPPoE接続やIPoE接続といった異なる接続方式を採用していることがあります。そして、ルーターもその接続方式に対応している必要があるのです。健太が使っていたルーターは、新しいプロバイダのIPoE接続に対応していなかったため、インターネットに繋がらなかったというわけです。

賢い乗り換えのためのポイントと、田中家の教訓

結局、田中家は新しいルーターをレンタルすることになり、無事にインターネットに接続できるようになりました。さくらの笑顔が戻り、健太もホッと胸をなでおろしました。

この一件から、健太は学びました。プロバイダ変更の際には、以下のポイントを必ず確認することの重要性を。

  • 新しいプロバイダの接続方式(PPPoEかIPoEかなど)を確認する。
  • 現在のルーターがその接続方式に対応しているか確認する。(ルーターの取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認できます。)
  • もし対応していない場合は、新しいルーターの購入またはレンタルを検討する。
  • 契約前に、プロバイダのサポートセンターに直接問い合わせて確認するのが最も確実。

「ルーターはどれも同じ」という思い込みは、思わぬ落とし穴になることがあります。田中家のエピソードのように、事前の確認を怠ると、せっかくのインターネット乗り換えがスムーズにいかないばかりか、余計な出費や手間が発生してしまう可能性もあります。

あなたのルーターは、新しいプロバイダでも活躍できるでしょうか?ぜひ、この物語を参考に、賢いインターネット乗り換えを実現してくださいね。

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