著者:梅本清志

美咲:「最近、光コラボにしない?」

夕暮れどき、大学時代の同級生・涼(りょう)と美咲(みさき)は、カフェでネット回線について話し込んでいた。

涼はため息をついた。

「昔、乗り換えたらまた工事必要だったんだよ…」

実は光コラボが始まったころ(約2015〜2016年)、事業者変更制度がなく、一度光コラボにすると別のに乗り換えるには新たに工事が必要だった。

理由①:初期の“工事また必要”トラウマ

当時は光コラボ同士の乗り換えで“工事”が伴っていた。引越しやキャンペーン目的で変更しようとすると、2〜3万円の工事費と数週間の工期に振り回された。

理由②:通信速度・混雑の不安

光コラボはフレッツ網を共有するため、利用者が集中する夜間は速度低下が起きやすい。

実測では、独自回線のNURO光600〜700 Mbpsに対し、光コラボは400 Mbps台にとどまる例が多く、ピーク時はさらに悪化する傾向がある。

理由③:勧誘・オプションの落とし穴

代理店や営業電話で「今だけ工事費無料、オプションも付けて」などと強引に勧誘され、結局不必要な有料サービスを契約してしまうケースも多い。

理由④:解約やサポートの分かりにくさ

事業者変更前と比べ、解約窓口はコラボ業者ごとに異なり、問い合わせ先が分かりにくく、対応が遅い・不親切といった声も少なくない。

あるあるエピソード(フィクション)

涼の姉・奈緒(なお)は、キャンペーン目当てで光コラボA社からB社に乗り換えた。

  • 工事の日程が3回延期され、引越し後2ヶ月ネット難民に
  • キャッシュバック目当てで加入→条件が厳しく、受け取れずジ・エンド
  • 不具合時、NTTではなくB社に問い合わせ→往復電話&3日放置

現在では“工事不要”だが…

現在は転用・事業者変更制度が整備され、フレッツ光→光コラボ、光コラボ→光コラボの乗り換えは工事不要。

それでも、一連のトラブル経験や回線・営業への不信感から、「光コラボにはしない」と選ぶ人は根強く存在する。

選ばない派が気をつけるべきポイント

  • 過去の工事トラブルを思い出さないか
  • 通信速度(速度測定結果)をしっかりチェック
  • 代理店の評判、オプションの有無を確認
  • 違約金・解約条件を契約前に整理する
  • サポート体制や連絡先を明確にしておく

エピローグ:涼と美咲は、「光コラボって聞くと、工事の記憶蘇るよね…」と笑いながら、市街地独自回線の安定サービスを選ぶことにした。

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